看護師の業務改善の大事なポイント

大きな病棟で働く看護師となれば、関わるスタッフや患者さんの人数は膨大なものになります。特に看護師は、あらゆる立場の人との橋渡し役を担っているため、さまざまな人と対話し、連携し、情報共有する必要性が出てきます。

そんな対応を含めた看護業務は、毎日イレギュラーなことが頻発するものです。ルーティーンではない分、効率的にできる部分は効率化を図り、少しでも余裕を持たせることが大事になってきます。医療の在り方も進化するため、定期的に業務を見直し、業務改善を行わなければなりません。

とはいえ、業務改善はただ、改善案を出せば良いというわけではありません。やり方や順番を間違えると、仕事の効率化やムダを省く目的のものが、かえって業務が増えるような事態になることもあります。そのため、あらゆる立場の人の意見が必要となります。実際の業務改善の場ではMTGが開かれ、さまざまな議論が繰り広げられます。

業務改善に取り組むことは、他部署の内情を知ったり、病院全体のシステムを見渡すことにもつながります。そのため、視野を広げてキャリアに活かすという意味でも、業務改善に関するプロジェクトには、積極的に参加した方がベターです。さまざまな部署や立場の人の視点を把握し、的確に動けるスキルは、どの現場でも重宝されるはずです。

特に看護師は業務過多になりやすい職業です。その分、チーム一環となり、話し合いをして乗り越える術を編み出す場面が多くなります。話し合いを円滑にするには、チームワークを大事にしたうえで、相手の意見を相手の立場で傾聴する姿勢が求められます。人はつい、自分の意見を主張したくなるものですが、そこはグッと抑えて、全体を見て傾聴することに重点を置くことが重要です。